2017年夏C92の新刊タイトルは「砂上の怪人」
V4導入後初のCD。オニギリワークス通算4枚目
管楽器を中心にサウンド全体をテープレコーダー、真空管アンプで録音したような
質感のRetro Swingで統一した作品。
デジタル録音でアナログ録音の音を目指して制作。
シングル構成全3曲収録
収録曲
1. 砂上の怪人
2. 新世界
3. 細胞
恒例作者の収録曲コメント
■1 砂上の怪人
曲単体ごとの解説となってますが一応全曲通してジャンルをRetro Swingとして楽曲を制作しました。
一般的にこの手の音楽は版権の切れた古いJazzをサンプリングしてキリハリしていくものなのですが 素材は1つ1つ1からこさえてます。
砂上の怪人はこれまで作った曲の中で最も管楽器の数が多いです(木管20本、金管15本)
そんなに鳴っているように聴こえないとは思いますが鳴ってましてこれらを録音した上でギターアンプや テープサーチュレーター*1にかけて古臭い風味に劣化させました。
*1磁気テープのテープレコーダに録音したような音にする機器
最初に提示された曲
おしゃれな道化と毒を混ぜて試行錯誤したら 中学生くらいのひねた少年の出来上がり。
親からみたらこの年代の子供は怪人そのもの
でも心は弱いから簡単に消えてなくなるのです。
■2 新世界
砂上の怪人と同じく古臭い風味に仕上げつつもこちらは楽器の数が少ないので展開毎の緩急が付けやすく 構成のカラーがはっきり出せた気がします。
そんなん普通やんけってことではありますが自分は苦手なのであっぱれ
夜の散歩イメージということで可愛らしく書いてみたらば某フレンズぽいねと言われ 確かにと思ったのでフレンズの曲です。
フレンズはフレンズでもレベッカのフレンズです。
■3 細胞
曲を聴く時、人は歌詞とトラックでものの全体像を掴んでいきますが、トラックを作る側では歌詞とは関係のない 音の動きのイメージが必要だったりします。
4つ打ちドラムに合わせて左右からちょいちょい顔を出しては短いメロディを奏でひゅっと引っ込むおっさん。 そんなとこ。
ティムバートンと不穏な空気とフランケンシュタインというイメージを渡され
ごちゃごちゃに煮込んだ結果の歌詞。
理解できないことをするだけで人は簡単に化け物に見えるようです。
みんな違ってみんな悪い。
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